雪の林道をドライブしていると、
素晴らしい斜面を見つけて
ぼくは思わず車を止めた。
針葉樹の森の中にある、急すぎず、緩やかすぎず、ほどよい斜面だ。
車の後ろには、昨日ワックスを塗ったばかりのスキーの板が積んである。
準備は万端だ! いざ車を降りて、スキー靴に履き替えた。
自分の身長より10cm程長いスキーの板を履くと、
ぼくは斜面の頂上を目指してスキーを走らせた
スキーで軽やかに雪の斜面を登っていくと、
とうとう斜面の頂上についた。
ほどよく木が生えた雪の斜面を、スキーで舞うように滑り降りる。
まだ誰も足を踏み入れたことがない新雪のパウダースノーだ。
半分ほど斜面を滑り降りたところで、しばし休憩だ。
氷点下の雪の森の景色は、とても素晴らしい。
景色を楽しまずに一気に滑り降りてしまうのはあまりにも勿体ない。
景色にしばし見とれた後、ふと近くの木の下を見ると、
新しいウサギの足跡がある。
まだ近くにいるかもしれない。
ぼくは、斜面を滑り降りるのをすっかり忘れて、
ウサギの足跡を追っていく。
あなたは、「平地を走って」、「斜面を登って」、「斜面を滑り降りる」3拍子揃った「万能スキー」があることをご存じですか?
冒頭の文章で、森の中を進み、斜面を滑り降りて、雪原でウサギの足跡を追いかけるのに使ったスキーはどのようなものでしょうか?
クロスカントリースキー用の「歩くスキー」では?
いいえ、違います。クロスカントリースキーでは、このように斜面を滑り降りることは出来ません。
では、アルペンスキーでは?
いいえ、違います。アルペンスキーでは、このように軽やかに森の中を進むことは出来ません。
実は、平地を仮やかに進み、斜面を滑り降り、さらには斜面を登ることが出来る「万能スキー」があるのです。
その名は「テレマークスキー」です。
テレマークスキーとは?
テレマークスキーは簡単に説明すると、アルペンスキーと歩くスキー(クロスカントリースキー)を組み合わせた様なスキーです。スキー板はアルペンスキーの様に太くエッジの付いたものを使います。
しかし、スキーブーツとそれを固定するビンディングがアルペンスキーと大きく異なります。スキーブーツは、ビンディングによってつま先だけがスキー板に固定されるので、かかとは90度近くまで上げることが出来ます。かかとが上がることによって、クロスカントリースキーのように、平地を颯爽と駆け抜けることが出来るのです。
参考画像 テレマークスキーのビンディング
出典:日本テレマークスキー教程DVD 日本テレマークスキー協会編

テレマークスキーは、かかとが上がることによって、ターンの方法はアルペンスキーと大きく異なります。
テレマークスキーでは、谷足を前に出し山足を曲げてひざまづく様な「テレマーク姿勢」でターンを行います。これはテレマークターンと呼ばれています。
もちろん、従来の「アルペンターン」でもターンは可能ですが、かかとが上がることにより基本に忠実な滑りをしないと転倒します。しかしテレマークスキーでアルペンターンの練習をすることでバランス感覚が養われて、アルペンスキーの上達にも役立つのです。
自然と一体になれるスキー
テレマークスキーは、アルペンスキーに比べて、より雪面や景色を身近に感じらるので、自然と一体になれるスキーです。
雪面や景色を身近に感じられる大きな要因は、テレマークターンにあります。
山足を大きく曲げて跪くような姿勢で行うテレマークターンは、アルペンターンに比べて多くの不安定さがあります。この不安定さが、雪面や景色を身近に感じさせてくれる大きな要素です。そして、このテレマークターンは、体全体を使ってターンを行います。急斜面や難しい斜面を、テレマークターンで滑りきった時の爽快感は、まるで自分が雪面や景色を含む雪山と1つになった様な一体感とも言えます。
アルペンターンが自転車でのサイクリングなら、テレマークターンは徒歩でのウオーキングです。
テレマークスキーは、自然をより身近に感じられるスキーです。
参考画像 テレマークターン
出典:日本テレマークスキー教程DVD 日本テレマークスキー協会編
アルペンスキーの上達にも役立つテレマークスキー
でも、アルペンスキーとは違うテレマークスキーを、今から始めるのはちょっと.....と思われるかもしれません。
しかし、あまり知られていない事実ですがテレマークスキーはアルペンスキーの技術向上にも役立ちます。通常アルペンスキーでアルペンターンをする場合は、かかとが固定されて足首の固定範囲が大きい分、重心の位置がかなりずれていても転倒せずに楽に滑ることが出来ます。しかしテレマークスキーでアルペンターンをする時は、かかとが固定されていないので、重心を理想的な位置にしなければすぐに転倒してしまうので、より高度な技術が要求されます。
テレマークスキーでアルペンスキーの練習をすることで、より理想的な重心位置の高度なアルペンターンを習得でき、アルペンスキーの上達に大いに役立ちます。
テレマークスキーでさらに広がる冬の世界
テレマークスキーは、「平地を走って」、「斜面を登って」、「斜面を滑り降りる」3拍子揃った「万能スキー」なので、雪さえあればどこでも楽しめます。テレマークターンをはじめとするテレマークスキーの技術を習得することで、その行動範囲はゲレンデだけでなく、雪山に一歩踏み込んだバックカントリーにも広がります。雪山初心者の方でもバックカントリースキーツアーに参加することで、自然に触れながらウサギの足跡を追いかけたり、動物を観察したりと行動範囲は広がります。テレマークスキーを習うことで、冬の行動範囲が、近所の公園から本格的な雪山まで大きく広がります。
テレマークスキーはどこへ行けば習えるの?
このように、近所の公園での冬場のジョギングから、スキー場、本格的な雪山まで冬の行動範囲を大きく広げてくれるテレマークスキーですが、どこへ行けば習うことが出来るのでしょうか?
北東北でテレマークスキーを教えてくれるのが、八幡平リゾートスキー場にある、RASU-Tテレマークスキースクールです。北東北でテレマークスキー習いたい方はぜひ、RASU-Tテレマークスキースクールへお申し込み下さい。
北東北以外でも、全国にテレマークスキー教室はあります。北東北以外でテレマークスキーにご興味のある方は、ぜひ最寄りのテレマークスキー教室にお申し込み下さい。
全国のテレマークスキー主催団体
長野県白馬→FTテレマークスキースクール 白馬テレマークスキー
滋賀県米原市 奥伊吹スキー場→ブロッサムテレマークスキースクール



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