あなたのご自宅の防火対策 大きな「見落とし」をしていませんか?

あなたのご自宅の防火対策
大きな「見落とし」をしていませんか?

東日本大震災で発生した、地震による火災の
約65%は電気火災でした。 注1)
しかしこれらの火災は、「あるもの」を設置していれば、
防げたかもしれないのです。

注1) 日本火災学会調査(2014)
電気火災とは、電気設備機器に起因する火災。
東日本大震災で発生した地震による火災110件のうち、約65%の71件が電気火災

 

皆様がご存知の、昔からよく言われている防火対策が
「大地震が起きたら火の始末をしてガスの元栓を締める」
ですが、ここに大きな見落としがあります。

戦前までは、地震火災の主な原因は、調理器具や暖房器具などに使う「火の不始末」でした。
しかし、調理器具や暖房器具の安全対策が進んだ結果、近年の地震火災の過半数は、電気が原因となる電気火災なのです。

電気火災を防止するためには、大地震が発生したら、ガスの元栓を締めるのと同じように電気の元栓も締めなければなりません。
電気の元栓を締める、つまり配電盤のブレーカーを落とすことが出来なかったために電気火災が多く発生しているのです。
では、大地震によってどのように電気火災が起きるのでしょうか?
実際の火災発生事例で見ていきましょう。

事例1 地震で本棚が倒れ、本や雑誌が電気ストーブ周辺に散乱。

電気ストーブにより過熱した本や雑誌が発火

地震直後の混乱状態の中、初期消火に失敗し火災発生!

 

事例2 地震で本棚が倒れ、本や雑誌が電気ストーブ周辺に散乱。

地震直後に停電したため、電気ストーブは停止。

全員避難した無人の家で電気が復旧し電気ストーブが作動。

電気ストーブにより過熱した本や雑誌が発火し、火災発生!

 

事例3 地震で家具が転倒し「電気コード」が下敷きになり損傷

地震直後に停電したため、コードのショートは発生せず。

全員避難した無人の家で電気が復旧し、コードがショートして発火。

散乱した室内で、近くの燃えやすいものに着火し、火災発生!

地震発生直後に電気を止めれば電気火災は防げる!

事例から見られるように、地震発生後に電気を止めていれば防げた火災がほとんどなのです。よって大地震が起きたら、ガスの元栓を締めるのと同時に、懐中電灯等の避難に必要な照明を準備した後、配電盤のブレーカーを落とさなければなりません。そして、電気ストーブや、配線のショートなど電気火災の原因を取り除いた後に、ブレーカーを投入する必要があります。

地震後に避難する時は、配電盤のブレーカーを落としてください!

地震後に、家を離れて避難所などに避難する場合は、配電盤のブレーカーを落としてから避難してください。ブレーカーを落とすことで、避難中に余震が起きた場合も、留守中の電気火災を防ぐことが出来ます。

大地震直後は、手動で電気を止められない場合が多い

大地震直後に、ブレーカーを落として電気を止めることで、ほとんどの電気火災は防ぐとこが出来ます。しかし、大地震直後の家の中は、家具が転倒して散乱し大変危険な状態です。身の安全を確保しながら、配電盤のブレーカーを落とす事は、容易ではありません。まして、家を留守にしていた場合はどうしようもありません
でも、ご安心下さい。その問題を解決する方法があります。
その方法とは、大地震を検知すると自動的に電気を止める感震ブレーカーを設置することです。

政府と電気主任技術者も推奨、感震ブレーカーとは?

感震ブレーカーとは震度5強以上の地震を検知すると、自動的に電気を停止させる機能のついたブレーカーです。様々なタイプがありますが、最も火災予防性能が高いものが、分電盤型の感震ブレーカーです。このタイプは、地震発生直後ではなく、3分後に全ての電気を停止させます。なぜ3分間後かといいますと、電気火災発生のリスクを最小限に抑えながらも、避難に必要な最低限の時間、照明を点灯させるためです。
もちろん、感震ブレーカーは絶対ではありません。感震ブレーカーを設置しても電気火災を防げない場合はあります。しかし感震ブレーカーを設置することで、大地震による電気火災のリスクを大幅に軽減することが出来るのです。

経済産業省  感震ブレーカーの普及啓発

総務省 消防庁 大規模地震時の電気火災の発生抑制について

内閣府 大規模地震時の電気火災の発生抑制に関する検討会関連の情報

 

感震ブレーカーの設置は、お近くの「町の電気屋さん」へ

感震ブレーカーの価格は、ご自宅の配電盤のアンペア数やメーカーにもよりますが、工事費込みで5万円から8万円です。

5~8万円の投資で、大切なご自宅が、地震の揺れに耐えたにもかかわらず、「電気火災」によって失われるリスクを大幅に減らすことが出来ます。

大切なご自宅と財産を守るためにもぜひ、感震ブレーカーの設置をご検討ください。

感震ブレーカーの設置は、お近くの「町の電気屋さん」へご相談ください。

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